Special

UNFACE Special Interview

EDM(Electronic Dance Music)をはじめとするダンス・ミュージックとロックを融合させた“ダンス・ロック”をサウンド・コンセプトに掲げ、2015年12月、遂にシーンに現れたUNFACE(アンフェイス)。

クールかつエモーショナルなUNFACEのサウンドは、聴く人の身体や心を躍らせるだけでなく、日本の音楽シーンも躍らせるのでは?と今、彼ら3人にシーンから注目が集まりつつある。

■UNFACE…顔がない!?


ーー初めまして。まず最初にUNFACEのアーティスト写真を見た人の多くは“顔がわからない、どんな人なんだろう?”と疑問を抱いてるはずなんですよ。またどうして顔を出してないですか?


MR.A(以下、A) 基本的にみんなブサイクなんで(笑)。


MR.J(以下、J) 僕だけはイケメンなんですけどーー。


一同 (笑)


ーー顔を見せてないだけに妙な誤解を生みますよ、その発言(笑)。皆さん、カッコいいですよ、間違いなくカッコいい部類。


MR.S(以下、S) カッコいい部類に入ってますか(笑)。


A (笑)。真面目に話すと、そもそもバンドの名前を“UNFACE(造語で『顔なし』の意味)”にしたのも、僕らはお客さんが主役でいられるような、そういうバンドをやりたいな、ってところからなんですね。“バンドの顔”はメンバーの僕らじゃなく、UNFACEの音楽を楽しんでくれるアナタ自身、バンドの主役はアナタなんだよってことなんですよ。


J MR.J、MR.S、MR.Aの3人がメンバーではあるんですが、ファン(FAN)の方がいないと成り立たない。それぞれの名前には意味がありまして。MR.Jの“J”はJOY(喜び)、同じく“S=SAD(哀しみ)”“A=ANGRY(怒り)”、そしてファン(FAN)の方のFは“FUN(楽しみ)”でもある…この4つの要素があってこそのUNFACEなんですね。


ーーつまりファンの方を含めて“喜怒哀楽”を現している。


A そう。人間の喜怒哀楽を、ファンと同じ目線で一緒に音楽で表現し体感したいんです。通常、ライヴ空間においてお客さんはミュージシャンを観に来るというスタンス、主役はメンバーって感じってイメージが強いかもしれないんですが、UNFACEではライヴもお客さん主導の空間にしたいんですね。バンド(UNFACE)の顔はアナタなんだよっていうくらいに。

■UNFACE結成の経緯


ーー話が前後しますが、結成のいきさつを教えてください。


A MR.Jと僕は、共通の友人の誕生日会で出逢ったんですね。たまたま、そのパーティー会場にカラオケ・ルームがあって、たまたまJが熱唱してるのを見て“コイツ、唄上手いな”と。実は、その場にはヴォーカリストが8、9人いて、交代交代で唄っていたんですけど、中でも群を抜いてMR.Jが上手かったんです。


J …ってあらためて言われると照れますね(笑)。


A で、普通、男の子には話しかけたりしない僕が(笑)自ら近づき話かけて。そうしたらR&B系が好きだ、と。音楽の趣味が合ったんですね。


J その時、MR.Aはドラムやってる、と聞いて、僕はすぐ“実は俺、バンド作りたいんですよ”って話をしたんです。それで連絡先を教え合って、もちろん名前も教えてもらって。ドラマーか…どんな人なんだろう?って家に帰って名前をググッたら、有名アーティストのアリーナ・ツアーをされてたり、その前にはバンドも組んでいて。“俺、知ってるわ! このバンド。今、髪の色は全然違うけど、あの人か!”みたいな(笑)。


S (笑)


J “もしかして俺、凄い人と出逢ったんじゃないか?”と。


A 凄いとか、全然ないない(笑)。それが実は1年数か月前の話で。ただ、ドラムとヴォーカルだけじゃ意味がないよねってことで、すぐにメンバー探しを始めたんです。で、最初にベースが決まったんですけど、いろんな関係で一緒にできないことになり…。その時はメンバー集めを優先していたけど、まずはバンドの音楽の方向性を定めよう、それからギターを探そうか?ってことになり。


ーーでもお2人は音楽の趣味が合ったからバンドを始めようってことになったんですよね?


J はい。当時、まだ漠然としてましたけどダンス要素が入った音楽っていうイメージは2人にはありました。元々、僕はR&B系のコーラス・グループやってたりしたし。


A それでメンバー募集で呼びかけたり、人づてに探したり。


J ホントにいろんな人に会ったんですけど、A氏が技術的な面でスゴくうるさいから、NG出しまくってなかなか決まらなかったんですよ(笑)。


A 単にロックなギターだけが上手いだけじゃない、いろんな音楽性に対応できるオールマイティーなギタリストを求めていたので。となると、なかなかいないんですよ、日本の音楽シーンには。


ーーああ。そしてようやく求めるギタリスト、MR.Sさんに出逢えた、と。


A ですね、コネクションを駆使してやっと出逢えました。


ーー聞くところによると、MR.Sさんはバークリー音楽大学ご出身だとか?


S バークリー自体は2年くらい行ってました、卒業はしてないんですけど(笑)。でも、アメリカには5年、ニューヨークに3年くらいいて、そこでセッションしたりしていて。どちらかというとジャズやブラック・ミュージックに傾倒していて、逆にロックはあんまりやってなかったんです。その辺、日本人ギタリストとしては珍しく。


A けど、それこそ、僕らが求めるギタリストそのものだったんですよね。

■UNFACEの音楽


ーーヴォーカル、ギター、ドラムというバンドとしては変則的な編成になったのは?


 正直、もうメンバー探しに時間をかけたくないな、というのもありましたし、MR.Sがメンバーに決まった頃にはUNFACEの音楽性も、ほぼ見えていて、ベースは必要ないかな?と。


ーーベースは必要ない?


J EDM(=Electronic Dance Music)をはじめとするダンス・ミュージックとロックをミックスしたような音楽をやっていこうって話になっていたから。


 だとしたら、ウチらが作り上げるサウンドって、ひょっとしたら曲ごとにベースの音がコロコロ変わる可能性が大だし、かえってベース・レスというバンド形態も面白いんじゃないか?と。そう考えたら、ベース不在をプラスに捉えられたんですよ。


ーーなるほど。


A かつ、MR.Sはベースも弾けるから、例えばライヴでは、ベースが重要なポジションを担う曲でMR.Sがギターをベースに持ち替えて演奏するのも面白いんじゃないか?と。それにギタリストが弾くベース・ラインって面白かったりするじゃないですか?


ーーですね。


A そこにも期待してるし。


S …プレッシャーかけてる?(笑)


A ちょっとだけ(笑)。まだライヴはやってないんで、どういう結果になるのか?は未知数ですけど、そこは楽しみな部分でもありますね。


J もちろん、音楽性はその時々によって変化していくとは思うんですが、括りとしてはダンス・ロックをやっていきたいんです、UNFACEは。

■UNFACEの創作活動


ーー先に発表されている「DRY」「ZERO」「ANSWER」の3曲は作詞、作曲、共にUNFACE名義になってますが、実際、どのように作っているんでしょう?


A 3人がDTM(=DeskTop Music)で作った曲を持ち寄って、その中から決めてます。もちろん、それぞれのパートは各々に任せる部分もありますが。そして、その総括、まとめ役として今回は曲ごとにGAKUSHIさん(ブラック・ミュージック・シーンで活躍するキーボーディスト)、JUNICHI IGARASHIさん(ロック・シーンで活躍するキーボーディスト)のお2人にサウンド・プロデューサーとして加わってもらってますね。


ーー作詞は?


A 基本的にはMR.Jが書いてます。メロディーに言葉を乗せた時の気持ちいい響きは、唄ってる本人がいちばんわかると思うし。


J 僕は2人のアドバイスも取り入れつつ、最終的に書き上げてますね。自分の世界観で書いてる歌詞もありますけど、[MR.F目線=ファンの目線]で書いたりしてる曲もあって…という言い方をするとファンに対して媚びてる?とか思われそうですけど、先にお話したように、ファンも含めてUNFACEという1つのプロジェクトをやってるという意識で活動していきたいんです、僕らは。


ーー歌詞には、わりと英語のフレーズが多用されてると思うんですが、その辺はUNFACEのこだわり?


A というか、デモの段階で1回、MR.Jに仮歌を入れてもらうんですね。その仮歌の響きを元に、似た言葉を日本語で当てはめつつ歌詞を書いていく、というところもあって。


J そうやって書いていくと、どうしても日本語だとノリにくいって部分もあるんですね。どうしてもメロディーに上手く日本語が当てはまらないところが。そこはサウンド感や響きを大切に、英語の部分を残して歌詞を仕上げていくというやり方なんですね。


A 余談になるかもしれないけど、実はMR.Jは英語の教員免許を持っているんですよ。


J こんな顔して持ってるんです…って言っても、サングラスしてて顔はわからないか(笑)。

■UNFACEの今後


ーー音楽は配信されてるので、やっぱり期待しちゃうのはライヴですね。ライヴの予定は?


A 今、準備してます。この間、初めて3人でリハーサルをしてみたんですよ。打ち込みの部分も多いから、UNFACEの楽曲をライヴでどう実現させる?ってところで、いろいろ実験しつつって感じでしたが…わりといけるなって手応えはありましたね。あとは、リハーサルを重ねつつ、ライヴ日程を決めようかな、という状態。


S 実は僕、バンドを組んだことがなかったんで、楽しいんですよね、バンドで集まってリハに入ったり、あーだこーだとやること自体が。


J ホント、楽しいね。あと個人的な夢として、ゆくゆくはUNFACEでフェスに出たいんですよ。


A 気が早いな、まだライヴもやってないのに(笑)。


J ほら、ここ数年前くらいから、ダンス・イベントが日本に上陸してるじゃない? そういうイベントでライヴとかやりたくない?


A そうだね。エンタテインメントの枠、ミュージシャンとファンの垣根を越えて、いろいろチャレンジしていきたいよね。


J 日本の音楽シーンでの従来のバンド活動の形態にとらわれることなく、いろいろと挑戦していきたいんですよ、UNFACEは。


ーーそして、いつかメンバー3人のお顔をファンに見せる日も来る…。


S どうなの?(笑) その辺。


J 日本武道館ワンマン・ライヴの時にでも?(笑)


A まだライヴもやってないのに気が早いな(笑)。とにかく今はUNFACEの“第4のメンバー=MR.F”が増えたらいいな、と思ってますね。UNFACEというプロジェクトを一緒に大きくしていける仲間をどんどん増やしたいなって。

2016.1  /  Interview:Kimiko Masubuchi [333music]


2015.12.17配信

 "DRY"

(Short Ver.)Lyric Video

2015.12.26配信

 "ZERO"

(Short Ver.)Lyric Video

2016.1.7配信

 "ANSWER"

(Short Ver.)Lyric Video